アクロカントサウルス
基本データ
- 分類:獣脚類
- 属名:Acrocanthosaurus
- 生息年代:白亜紀前期
- 食性:肉食
- 全長:12メートル
- 重さ:2500キログラム
- 化石が発見された場所:アメリカ合衆国
特徴
いくつかの点で、アクロカントサウルスは他の肉食恐竜と似ていた。頭部は大きく、鋭い歯をたくさんもち、前肢が短く、後肢は強靭で、長い尻尾を使って走るときに体全体のバランスをとっていた。これらは肉食恐竜に共通する特徴である。しかし、アクロカントサウルスには一つだけ違った特徴があった。この恐竜には背中の中央に沿ってヒレ状のものがついていたのである。ヒレ状のものは椎骨の棘突起で支えられていた。このヒレ状のものの高さは背中で50センチほどあって、尻尾と首に向うにつれて低くなっていた。
科学者たちの間で、なぜアクロカントサウルスの背中には、このヒレ状のものがついていたのかという議論があった。アクロカントサウルスはこのヒレ状のものを用いて、放熱をしていたのではないかという説もあった。また、縄張り争いや、オスがメスに対してアピールをするときに、そのヒレを用いて自分の体を実際よりも大きくみせたのではないかという説もあった。
米国のテキサス州のいくつかの場所で、アクロカントサウルスと思われる足跡が発見されたことがあった。とある場所では、アクロカントサウルスが干潟の中で、大型の竜脚類を追いかけているものがあった。この追いかけっこがどうなったのかについては、不明である。
化石について
アクロカントサウルスは米国のオクラホマ州とテキサス州、そしてユタ州で発見された。1950年にストーバルとラングストンによって記載された。アクロカントサウルスとは、「高い棘突起のトカゲ」という意味である。
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