アルバートサウルス


Albertosaurus (Albertosaurus Sarcophagus) and Chasmosaurus Dinosaurs in the Forest
Albertosaurus...
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基本データ

  • 分類:獣脚類
  • 属名:Albertosaurus
  • 生息年代:白亜紀後期
  • 食性:肉食
  • 全長:約9メートル
  • 重さ:2500キログラム
  • 化石が発見された場所:カナダ、アメリカ合衆国
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特徴

アルバートサウルスは有名なティラノサウルスの古い従兄弟にあたる恐竜である。だが、アルバートサウルスはティラノサウルスほど大きくは無い。アルバートサウルスは二足歩行をし、大きな頭部を備えていた。短い前足には2本の指があり、後ろ足は強力なツメがついていて、3本の指があった。長いシッポを使って体全体のバランスをとったり、すばやく回転することができた。下あごには14〜16本の歯があり、上あごには17〜19本の歯があった。また、歯が折れても、その歯の下に次の歯が備わっていた。

アルバートサウルスの頭部の目の前あたりには、小さな二つの角がついている。これは鶏のトサカのような形をしている。繁殖期において、オスがメスをひきつけるために、オスはこの角の色を変化させたことも考えられる。現代でも、鳥類のオスがメスをひきつけるために体色を変化させることがある。

生態

肉食恐竜にとって大切なのは、力強さとスピードである。長くて、強力な後ろ足を使って、アルバートサウルスは獲物よりも速く走ることができた。獲物に対して、後ろ足を使って強烈な一撃を加えることもあった。後ろ足にはツメがついていて、そのツメで獲物を負傷させたのである。体重が軽く、後ろ足が長かったことは、この恐竜の走るスピードが速く、動きがすばしっこかったことを示している。おそらく、時速40〜50kmほどのスピードで移動できたのではないかと思われる。

アルバートサウルスは、カモノハシ竜のような植物食恐竜をエサにしていたと思われる。また、群れを成して狩りを行ない、無防備な草食恐竜を待ち伏せて捕まえることもあっただろう。

また、この恐竜が肉食であったか、死肉をあさる腐食性の恐竜であったかどうかというのは議論の分かれるところである。おそらく、狩りをして生餌を食べることもあれば、死肉をあさることもあっただろう。

最近の研究では、アルバートサウルスには物体の動きを見つける能力や、色の対比を見分ける能力が備わっていたとされる。これらの能力は肉食動物には不可欠である。

また、古生物学者たちの間で、アルバートサウルスの前足についての議論がある。従来の研究では、前足があまりにも短いので、この前足は何の役にも立たないとする説がほとんどであった。前足の機能が何であったのか?については、より多くの研究が必要であろう。

化石について


アルバートサウルスの骨は、カナダのアルバータで最初に発見された。1884年にJ・B・ティレルによって最初の骨が発掘された。化石が命名されたのは1905年であり、その同じ年にアルバータは州になった。ほとんどのアルバートサウルスの化石はアルバータで発見された。アルバータ以外で発見された場所をあげておくと、アラスカやモンタナ、ワイオミング、ニューメキシコ、バハ・カリフォルニアなどがあげられる。

J・B・ティレルは古生物学者ではなかった。彼は19世紀の終わりから20世紀の初めにかけて、カナダの西部を探検した地質学者であった。彼は恐竜の化石の発見に関して、全く権利を主張しなかったが、それでも、ティレルの名誉を評してカナダの古生物学博物館に彼の名前が使用された。

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