アンタルクトサウルス
基本データ
- 分類:竜脚類
- 属名:Antarctosaurus
- 生息年代:白亜紀後期
- 食性:植物食
- 全長:40メートル
- 重さ:
- 化石が発見された場所:南米
特徴
アンタルクトサウルスは体全体のプロポーションが見事な竜脚類であった。白亜紀後期のほかのティタノサウルス類と同じように、アンタルクトサウルスの腰もどっしりとしていて、尻尾と首が長かった。
この恐竜は竜脚類の中でも首が小さかった。アンタルクトサウルスは草食恐竜であり、ペグのような歯をもち、その歯はそれほど強くなかった。アゴはボニタサウラと同じように先端がやや角ばっていた。アゴの特徴からおそらく、この恐竜は背の低い植物の枝や葉、あるいは、地面に生えている植物をエサにしていたのだろうと思われる。
古生物学者の中には、アンタルクトサウルスの四肢骨をもとにして、この恐竜がブラキオサウルスよりも大きかったのではないかと推測する者もいた。しかし、両者は直接、関係のある恐竜ではなかった。ブラキオサウルスは別のグループに属する恐竜であり、また、ジュラ紀に生息していた。アンタルクトサウルスは白亜紀後期に最大の恐竜だったのである。この恐竜は体重が80〜100トンほどもあって、肩の高さは4.5メートルほどもあった。
化石について
アンタルクトサウルスは南米で発見された。1929年にフリードリヒ・フォン・ヒューネによって記載された。アンタルクトサウルスとは、「南のトカゲ」という意味である。
インドでアンタルクトサウルスと思われる骨が発掘されているが、科学者たちはまだその骨がアンタルクトサウルスのものであるかどうか証明していない。
この恐竜の近縁のティタノサウルスは、インドとアルゼンチンで発見された。これは、ティタノサウルスの生息当時、ゴンドワナ大陸が陸続きであったことを意味するものである。
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