アトラスコプコサウルス
基本データ
- 分類:鳥脚類
- 属名:Atlascopcosaurus
- 生息年代:白亜紀前期
- 食性:植物食
- 全長:約3メートル
- 重さ:約124キログラム
- 化石が発見された場所:オーストラリア
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特徴
アトラスコプコサウルスは、白亜紀前期にオーストラリアの南東に生息していた小さな鳥脚類である。この恐竜が生息していた当時は、オーストラリアと南極の亀裂がひろがっていたときであった。ほかの鳥脚類と同じように、アトラスコプコサウルスも動作が機敏な二足歩行の草食恐竜であった。この恐竜はレイヨウや、小さなカンガルーとも呼ばれるワラビーなどに似た生態学的役割を果たしていた。上歯は米国で発掘されたゼフィロサウルスの歯と似ていたが、アトラスコプコサウルスの歯のほうがより丈夫であった。また、ゼフィロサウルスのほうがいくぶん体のサイズが小さかった。アトラスコプコサウルスは、森林の下層に生えていた硬いシダやトクサ類などをエサにしていた。
生態
この恐竜の近縁のラエリナサウラや、フルグロテリウムなどと同じように、アトラスコプコサウルスも群れをなして生活していた。森の茂みの中に生息し、そこで植物を食べていた。長い脚とほとんど馬のヒヅメのような後ろ足のツメを使って、たいていの天敵よりも速く走ることができた。
化石について
アトラスコプコサウルスという名前は、この恐竜の発掘のために掘削機やコンプレッサーなどを提供した『アトラスコプコ社』にちなんでいる。オーストラリア南部のビクトリア州で、合計で85個の化石の骨が発見された。10年以上もの間、アトラスコプコ社は化石の発掘作業に協力をして、地下60メートル近くまで坑道を掘ったといわれている。
1989年に、トーマス・リッチとその妻、パトリシア・ヴィッカース・リッチが、アトラスコプコサウルスと記載した。
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