バンビラプトル

基本データ

  • 分類:獣脚類
  • 属名:Bambiraptor
  • 生息年代:白亜紀後期
  • 食性:肉食
  • 全長:約1.5メートル
  • 重さ:3キログラム
  • 化石が発見された場所:アメリカ合衆国
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特徴

バンビラプトルは北米で発見された最も重要な恐竜のひとつである。バンビラプトルは鳥に似ていて、とてもすばやく動くことができるハンターであった。バンビラプトルは、恐竜が鳥に進化するときの重要な段階であったこともありうる。この恐竜の体は羽毛やけばによって覆われていたのではないかと科学者たちは考えている。

バンビラプトルは現代の鳥と同じような特徴をかなり多く持っている。この恐竜は叉骨をもっている。(叉骨というのは、現代のすべての鳥がもつ骨であり、叉骨があることで羽ばたきをすることができる。)また、バンビラプトルの腕や手は体の大きさの割りにとても大きかった。実際、この恐竜の腕や手の長さは、空を飛ぶのに必要な長さにかなり近かった。また、この恐竜は骨化した胸骨をもっていた。胸骨は、鳥が飛ぶために羽を動かすときに必要なものである。

これらの鳥類との類似点とともに、バンビラプトルが猛禽に近い恐竜であったことは間違いがない。バンビラプトルは、ヴェロキラプトルのように後肢に鋭いカギヅメをもっていた。そして、鋭い歯がついた口をもっていた。バンビラプトルは始祖鳥の北米バージョンであると、多くの研究者によって考えられている。

また、バンビラプトルは大きな脳をもっていた。小脳は大きく、これはドロマエオサウルスなどよりも高い敏捷性と知性をもっていた可能性を示している。デイヴィッド・A・バーナムは、バンビラプトルが樹上性の恐竜ではなかったかという仮説をたてた。樹上生活は進化的圧力を必要とし、それが結果として大きな脳をもつことにつながったのである。またバーナムは、この恐竜がトカゲや哺乳類のような活発な獲物を追いかけることによって、脳に変化が起こったのだという別の仮説ももっていた。バンビラプトルはその体のサイズの割には、ほかのどの恐竜よりも大きな脳をもっていた。しかし、脳の大きさというのは動物の年齢によっても変わってくる。幼い動物は概して成体よりも大きめの脳をもつ傾向があるからだ。

化石について

バンビラプトルの化石は1995年に、当時14歳であったウェス・リンスターによって発見された。リンスターは両親と一緒にモンタナ州にあるグレーシャー国立公園の近くで恐竜の化石を探していたのである。バンビラプトルの化石は保存状態がよかった。全身の95パーセントの骨がそろっていた。そのため、古生物学者たちにとっては、この恐竜の骨は恐竜の謎を解くためのカギのような存在になっている。化石は現在、ニューヨークにあるアメリカ自然史博物館に保管されている。

バンビラプトルとは、「小鹿のような泥棒」という意味である。この恐竜の名前の起源については、研究者の間で意見が分かれる。ある説によれば、バンビラプトルは有名なディズニー映画のキャラクターに由来するという。また、イタリア語の「バンビーノ(赤ちゃんの意)」がバンビラプトルの名前の起源であるとする説もある。

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