バロサウルス
基本データ
- 分類:竜脚類
- 属名:Barosaurus
- 生息年代:ジュラ紀後期
- 食性:植物食
- 全長:約26メートル
- 重さ:20トン
- 化石が発見された場所:アメリカ合衆国
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特徴
バロサウルスは、非常に長い首と、ムチのようなシッポが特徴的な、四足歩行をする草食恐竜である。よく知られた近縁のディプロドクスと脊椎骨の数が同じである。
バロサウルスは体のサイズが非常に大きく、首の長さも相当なものだったので、この生物がどのように、血液を脳に送り込んでいたのかということに、研究者の関心が集まった。古生物学者がバロサウルスを復元しようとしたとき、首をキリンと同じ位置にしたが、これだとバロサウルスは1トン以上の心臓が必要だろうということになった。最近の復元模型では、首は地面と平行の位置にあるようにしてあることが多いようだ。
血液を脳に送り込むのには、バロサウルスの心臓の重さは1.6トンほどあっただろうと、計算した科学者もいる。しかし、心臓の鼓動がゆっくりになると、心臓はそれにつれて大きくなるので、血液は脳に到達する前に心臓に戻ってくる。そのため、科学者によっていくつかの理論が提出された。それは、バロサウルスには心臓が8個あったという説である。二つは胸のところにあり、残りの六つは首にあって、すべての心臓が一緒に動いていたというものである。また、動脈が封鎖されていたという理論もあった。そうすることで血液が元の場所に戻ってくるのを減らすという理論であった。巨大な首には16本もの脊椎骨があって、そのうちの何本かは1メートル以上の長さに達した。だが、脊椎骨の中には空洞があった。脊椎骨の中に空洞がなかったら、バロサウルスは地面から首を持ち上げることができなかっただろう。
化石について
1890年、オスニエル・チャールズ・マーシュが最初に化石を発見し、バロサウルスという名前をつけた。バロサウルスとは、「重いトカゲ」という意味である。その後、1912年、アール・ダグラスが米国のユタ州で、ほぼ完全なバロサウルスの骨格を発見した。それから1世紀後、タンザニアでもバロサウルスと思われる恐竜の頭部、アゴ、足が発見されている。
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