ベイピアオサウルス


カーネギー博物館コレクション ベイピアオサウルス 4049-01

基本データ

  • 分類:獣脚類
  • 属名:Beipiaosaurus
  • 生息年代:白亜紀前期
  • 食性:植物食
  • 全長:約2.2メートル
  • 重さ:85キログラム
  • 化石が発見された場所:中国
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特徴

ベイピアオサウルスはテリジノサウルス類に含まれる恐竜であり、テリジノサウルス類は、獣脚類の中でも奇妙なグループであった。

テリジノサウルス類の正確な分類について、かつて科学者たちの間で活発な議論が行なわれたことがあった。というのは、テリジノサウルス類の歯や体の構造が、草食恐竜であったことを示していて、古典的な獣脚類と異なっていたからである。

ベイピアオサウルスは、テリジノサウルス類の中でも特に変わった恐竜である。長いカギヅメをもった草食恐竜であった。この恐竜の頭部は少し大きかったので、近縁の恐竜よりもわずかに賢かったであろう。

また、ベイピアオサウルスはどの恐竜よりも長い羽毛をもっていた。現代の鳥類と共通する部分を多くもっているというのは重要な点である。

ベイピアオサウルスの化石に見られた羽毛の痕跡は、この恐竜の体がふかふかとした羽毛のような繊維で覆われていたことを示していた。この羽毛のような繊維というのは、初期の恐竜とより進化した鳥類の中間段階にあったものだと考えられている。

化石について

1999年5月27日に、ベイピアオサウルスの発見が、ネイチャー誌において発表された。ベイピアオサウルスが発見されたのは、中国の遼寧省の有名な発掘現場であった。そこではこの恐竜のほかにも、小型の恐竜や鳥類の化石が多数発掘されている。(最古のクチバシをもつ鳥として知られる孔子鳥や、現代の鳥類の祖先ともいわれるリャオニンゴルニスなどがこの地域で発見されている。)

この恐竜の名前は、化石が発見された場所の近くの地名である遼寧省の北票(ベイピアオ)にちなむ。

発掘された化石は断片的なものであった。頭骨のかけら、下クチバシ、三つの頸椎、四つの胸椎、尾椎、肩甲骨、前肢の骨、骨盤、そして、前肢についていた大きくて鋭い、曲がったカギヅメ、、、これらの化石が発見されたのである。

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