カマラサウルス
基本データ
- 分類:竜脚類
- 属名:Camarasaurus
- 生息年代:ジュラ紀後期
- 食性:植物食
- 全長:約18メートル
- 重さ:20トン
- 化石が発見された場所:アメリカ合衆国
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特徴
カマラサウルスは北米において、ジュラ紀後期の最もありふれた竜脚類であった。この大型の、25トンもの重さがある恐竜は、強靭な足と、強力な首とシッポ、そして、丸みを帯びた頭部をもっていた。また、脊椎骨にはくぼみや部屋ができていて、骨全体を軽量化していた。
カマラサウルスの最も変わった特徴は頭部にあった。大きなアゴの骨には、強力な筋肉がついていた。また、歯は竜脚類にしては著しく大きかった。その歯は彫刻刀と同じくらいの大きさであり、口に入った植物をぶつ切りにするように歯の先端部分がとがっていた。カマラサウルスはおそらく、ザラザラしてかたい植物を食べていただろう。一方、この恐竜と近縁のアパトサウルスやディプロドクスの場合、歯が小さくて弱かったので、おそらくやわらかくて楽にかめる植物を食べていたに違いない。
生態
カマラサウルスの目と鼻の穴は大きく、動作はすばしっこくて、活発であった。ほかの竜脚類と同じように、カマラサウルスは群れを成して行動しただろう。北米の乾燥地帯にカマラサウルスは生息していた。
かつて、米国のユタ州で発見されたカマラサウルスの骨盤には、アロサウルスが肉を噛み切って骨をえぐりだした跡が残っていた。カマラサウルスにとって、アロサウルスは最も恐ろしい天敵であったが、成体のカマラサウルスはアロサウルスよりもずっとサイズが大きかった。そのため、カマラサウルスがアロサウルスによって攻撃されることはほとんどなかっただろう。
化石について
多くのカマラサウルスの化石が北米(コロラド、ニューメキシコ、ユタ、ワイオミング)で発見されてきた。カマラサウルスは1877年にエドワード・ドリンカー・コープによって記載された。
カマラサウルスの名前の意味は、「小さな部屋のあるトカゲ」である。
運命のいたずらによって、カーネギー自然史博物館におさめられているアパトサウルスの骨格に間違ってカマラサウルスの頭部が置かれていたことがあった。75年間も、その間違えは修正されなかったという。
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