コエルルス
基本データ
- 分類:獣脚類
- 属名:Coelurus
- 生息年代:ジュラ紀後期
- 食性:肉食
- 全長:2メートル
- 重さ:15キログラム
- 化石が発見された場所:米国
特徴
コエルルスの背の高さは、成長した大人の人間と同じくらいであった。これは大きいようにも思われるが、恐竜の基準からすると小さな部類に入るものである。
体のサイズは小さかったが、この恐竜も狩りを行なった。奇妙に湾曲したアゴには、鋭い歯が備わっていた。手首の関節は鳥類の手首関節に似ていたが、指は非常に柔軟性があった。
モリソン層から発見された小型の獣脚類には、コエルルスとオルニトレステス、そしてタニコラグレウスがいるが、これらは研究者によって何度も間違えられてきた。この三つの恐竜の違いをあげるとすれば、まず、コエルルスはオルニトレステスよりも尻尾が長く、四肢がほっそりとしていた。コエルルスとタニコラグレウスはもっと似ているが、細かい部分で違いがあった。それは前肢や大腿骨の形状などである。
化石について
コエルルスは米国のワイオミング州で発見された。1879年にオスニエル・チャールズ・マーシュによって記載された。コエルルスとは、「中空の尾」という意味である。これは、脊椎と尾椎にみられるくぼみに関係していて、体重を減らす手段として竜脚類にみられるものに類似している。
コエルルスの骨格はピーボディ自然史博物館に展示されている。
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