コリトサウルス


カーネギー博物館コレクション コリトサウルス 4023-01

基本データ

  • 分類:鳥脚類
  • 属名:Corythosaurus
  • 生息年代:白亜紀後期
  • 食性:植物食
  • 全長:約10メートル
  • 重さ:4000キログラム
  • 化石が発見された場所:カナダ

特徴

コリトサウルスは、北米の西部の白亜紀後期のカモノハシ竜のひとつであった。この恐竜の骨格はたくさん発見された。骨については小さな幼体から大人の骨までさまざまであった。頭骨が完全にくっついている化石もあったが、なかには骨がバラバラになっている化石もあった。また、皮膚の痕跡が部分的にミイラ化石として残っているものもあった。

頭部のてっぺんに中空のトサカがあった。このトサカはコリトサウルスの最も驚くべき特徴だろう。それは古代ギリシャ人のヘルメットのような形をしていた。トサカは雌雄で異なった形とサイズになっていて、また成体にしかトサカは発達しなかった。コリトサウルスが呼吸をすると、空気が鼻の穴に入る。それからその空気はトサカの中に送られて、わきにあるポケットに入り、次にトサカの中心部の部屋に入る。そこから、空気は喉の奥に送られて、気管から肺に通じる。

空気が外に戻るときは反対のコースをたどる。このときに音が出た可能性がある。トサカは管楽器のように共鳴装置としての役割を果たしたのだろう。コリトサウルスは低い音を出したと考えられている。

また、トサカは音を出すためだけではなくて、冷却の役割を果たしたり、オスがメスに対して自分をアピールしたりといった目的のために用いられた可能性もある。

化石について

コリトサウルスは1914年にアメリカ自然史博物館のバーナム・ブラウンによって記載された。化石が最初に発見されたのはカナダのアルバータ州である。米国のモンタナ州でも化石は見つかっている。

コリトサウルスとは、「ヘルメットのトカゲ」という意味である。

スポンサードリンク


HOME > 鳥脚類 > コリトサウルス
inserted by FC2 system