クリオロフォサウルス
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基本データ
- 分類:獣脚類
- 属名:Cryolophosaurus
- 生息年代:ジュラ紀前期
- 食性:肉食
- 全長:約7.5メートル
- 重さ:
- 化石が発見された場所:南極大陸
特徴
クリオロフォサウルスは南極大陸で最初に発見された肉食恐竜である。この恐竜の一番の特徴はなんと言っても頭部についていたトサカであろう。両眼の上に、頭骨に対して垂直に奇妙なトサカがついていた。トサカは髪をとかすクシのように細かく枝分かれしていた。ほかの獣脚類、たとえばモノロフォサウルスにもトサカはついていたが、そのトサカはクリオロフォサウルスとは向きが違っていた。
トサカの形がエルヴィス・プレスリーの髪型に似ていることから、クリオロフォサウルスには、「エルヴィサウルス」というニックネームもつけられている。トサカはとても壊れやすかったので戦闘には役に立たなかった。そのため、おそらく繁殖期において、オスがメスをひきつけるためにこのトサカを使用したと思われる。
化石について
クリオロフォサウルスは1991年に古生物学者のウィリアム・R・ハマーによって、南極大陸で発見された。ハマーは米国、イリノイ州のロックアイランドにあるオーガスタナカレッジで、地質学と古生物学の教授をしている。
南極大陸で恐竜を発掘する作業というのは、非常に骨が折れる作業だったようだ。特に、この恐竜が発見されたのは、南極点から640キロメートル、標高4000メートルの高地であった。
ハマーはマイナス32度の極度の寒さに耐えなければならず、そうした過酷な状況でテント生活をし、氷を溶かして飲料水として飲んだという。
そのように苦労して新しく発見された恐竜は、1994年にハマーとウィリアム・J・ヒッカーソンによって、命名及び記載された。クリオロフォサウルスとは、「凍ったトサカのトカゲ」という意味である。
この恐竜が南極大陸をうろついていたときには、南極大陸はパンゲアの一部であり、アフリカや南アメリカ、オーストラリアはつながっていて、温暖な気候であった。今日のような極寒の地ではなかったのである。
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