エオラプトル
基本データ
- 分類:獣脚類
- 属名:Eoraptor
- 生息年代:三畳紀後期
- 食性:肉食
- 全長:約1メートル
- 重さ:15キログラム
- 化石が発見された場所:アルゼンチン
特徴
ヘレラサウルスやスタウリコサウルスなどとともに、エオラプトルは最も原始的な恐竜のひとつであった。この小さな肉食恐竜は、のちに出現してくる恐竜たちと共通する特徴を多く持っていた。エオラプトルは動作が敏捷で、走るのが速かった。前肢は後肢よりもかなり短く、おそらく前肢は歩行には用いられなかっただろう。
前肢には5本の指がついていて、そのうちの3本はわずかにほかの指よりも長く、鋭い爪がついていた。この鋭い爪を使って狩りをしたり、獲物をしとめたのだろう。残りの2本の指は狩りには使われなかったと考えられている。前肢とは異なり、後肢には3本の指しかついておらず、それにはすべて鋭い爪がついていた。
目は頭部の脇にあって、アゴにはたくさんのギザギザのある歯がついていた。
エオラプトルは非常に知性が高く、また動作も素早い恐竜であった。多くの研究者は、エオラプトルをティラノサウルス・レックスの縮小版であると考えている。
生態
エオラプトルは肉食恐竜であり、小さなトカゲや哺乳類などをエサにしていた。狩りをするときには、ギザギザのある歯と、鋭いカギヅメを使って、獲物を捕らえてその肉を切り裂くことができた。エオラプトルはおそらくとても獰猛で攻撃的な恐竜だっただろう。
化石について
エオラプトルの化石は、1991年にアルゼンチンのイスキグアラスト層で、リカルド・マルチネスによって発見された。(同じ場所でヘレラサウルスの化石も発見されている。)その後、1993年にポール・セレーノによって記載された。エオラプトルとは、「夜明けの泥棒」という意味である。
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