ファブロサウルス
基本データ
- 分類:原始的な鳥盤類
- 属名:Fabrosaurus
- 生息年代:ジュラ紀前期
- 食性:植物食
- 全長:約1メートル
- 重さ:約18キログラム
- 化石が発見された場所:レソト、南アフリカ共和国
特徴
ファブロサウルスは最古の恐竜のひとつであった。この恐竜は小さく、人間の子供の背丈と同じくらいの高さであった。ファブロサウルスの全長は約1メートルほどであり、前肢はとても短く、後肢は長かった。前肢には5本の指があり、後肢には4本の指があった。後肢は胴体の下に向って垂直に伸びていて、ファブロサウルスの体の構造というのは、爬虫類よりも哺乳類に近かった。長いシッポを使って体全体のバランスをとった。
体のサイズが小さく、骨や頭部に隙間が空いたところがあったので体重も軽かった。おそらく、ファブロサウルスはかなりのスピードで捕食者から逃れることができたであろう。
後の時代に登場する近縁の恐竜と比較すると、ファブロサウルスの小さくて、尖った歯の構造はとても単純であり、アゴを上下させて植物を切断するだけであった。ファブロサウルスは、ヘテロドントサウルスや、後の時代に登場する鳥盤類ほどには、食べ物を咀嚼する能力は高くなかった。
化石について
ファブロサウルスは1964年に、古生物学者のレオナルド・ギンズバーグによって記載された。この恐竜の名前は、フランスの昆虫学者、ジャン・アンリ・ファーブルにちなんでいる。
これまでに、断片的な下アゴと、数本の歯の化石だけが発見されている。発見された化石の数が少ないこともあって、独自の特徴をもつ恐竜かどうかが疑問視されている。ファブロサウルスが生きていたのと同じ時代にレソトサウルスがいて、レソトサウルスのほうが化石の保存状態が良い。そのため、ファブロサウルスは実際にはレソトサウルスかもしれない可能性がある。
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