ファルカリウス

基本データ

  • 分類:獣脚類
  • 属名:Falcarius
  • 生息年代:白亜紀前期
  • 食性:雑食
  • 全長:約4メートル
  • 重さ:295キログラム
  • 化石が発見された場所:アメリカ合衆国

特徴

ファルカリウスは約1億2500万年前の白亜紀前期に生息していた恐竜であり、テリジノサウルス類に属する。テリジノサウルス類とは、中国の南東部で発見されたベイピアオサウルスのように体に羽毛をまとっていたグループである。ファルカリウスもベイピアオサウルスも、生息していたのは同じ時期であり、また、どちらも肉食恐竜と草食恐竜の特徴をあわせもっていた。解剖学的に見ると、ベイピアオサウルスよりもファルカリウスのほうが体の構造は原始的であったようだ。

ファルカリウスは、植物をエサにするために木の葉型の歯をもっていた。(それは肉食恐竜が刃物のようなギザギザのある歯をしているのとは対照的であった。) 骨盤は幅広く、それは植物を消化するために腹が大きくなっているということを示していた。下肢はずんぐりとした形をしていた。完全な肉食恐竜のように獲物を追って速く走る必要がなかったために、そういう形をしていたのかもしれない。

化石について

2005年5月5日、米国のユタ州の古生物学者たちは『ネイチャー』誌上で、ファルカリウスという新しい恐竜を発見したことを発表した。ユタ州では、数百体分ものファルカリウスの化石が発見されたという。ファルカリウスとは、「鎌づくりの職人」という意味である。

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