ギガントラプトル
基本データ
- 分類:獣脚類
- 属名:Gigantoraptor
- 生息年代:白亜紀後期
- 食性:おそらく植物食
- 全長:約8メートル
- 重さ:1400キログラム
- 化石が発見された場所:中国
特徴
ギガントラプトルは6500万年前の白亜期後期に生息していた。
大きな恐竜であったために、古生物学者たちは最初、ギガントラプトルをティラノサウルス類として分類したが、この恐竜のクチバシや脚、その他の骨からオヴィラプトル類に属するだろうということが明らかになった。(オヴィラプトル類は、鳥類に近い恐竜のグループである。クチバシが発達していて、尻尾が短いのが特徴である。ちなみにギガントラプトルはほかのオヴィラプトル類の恐竜より少なくとも35倍、体重が重かった。)
体のサイズが大きいと、捕食者から狙われる危険も少なくなるだろうし、また小動物が食べられないエサも、体が大きければ食べられるというメリットもあるだろう。しかし、ギガントラプトルがなぜ大きな体をしていたのかは、まだ誰にもわかっていない。
これまでに発見されたギガントラプトルの化石というのは、成長途上の個体であるらしい。そのため、完全に成長した大人の個体は、もっと体のサイズが大きいかもしれない。
また、ギガントラプトルが何を食べていたのかも不明である。歯の無いクチバシと長い首というのは草食恐竜の特徴である。ギガントラプトルの場合、この特徴だけではなくて、鋭いカギヅメも持っていて、これは肉食恐竜の特徴であった。
化石について
古生物学者の徐星が中国のゴビ砂漠でギガントラプトルを発見した。それは、徐星が日本のテレビ番組に出演している最中の出来事であった。2007年に記載された。ギガントラプトルとは、「巨大な泥棒」という意味である。
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