ヒパクロサウルス

基本データ

  • 分類:鳥脚類
  • 属名:Hypacrosaurus
  • 生息年代:白亜紀後期
  • 食性:植物食
  • 全長:9メートル
  • 重さ:3000キログラム
  • 化石が発見された場所:カナダ、米国

特徴

ヒパクロサウルスはハドロサウルス科ランベオサウルス亜科のちで最も原始的な恐竜である。

ヒパクロサウルスの頭部はコリトサウルスに似ていた。この恐竜の頭部には頭飾りがついていて、これはコリトサウルスと同じように、古代ギリシャのコリント兵がかぶっていたカブトに似ていたとされる。

また、この頭飾りを使って、ヒパクロサウルスは音を出していた可能性もある。(これはランベオサウルス類の多くに共通する特徴である。)頭飾りの大きさと形状から、発せられた音は低音であったと考えられている。この音を使って、ヒパクロサウルスは同じ種のメンバーとコミュニケーションをとっていたのであろう。

吻はアヒルのような形をしていた。

ヒパクロサウルスとコリトサウルスの違いは背骨にあった。どちらも背骨に沿って棘突起が並んでいたが、この棘突起はヒパクロサウルスのほうが高さがあった。ヒパクロサウルスの棘突起というのは一種の帆を形成していた。この帆を使って午前中に太陽の熱を吸収したり、あるいは、暑い日には体内から放熱をした可能性がある。また、背骨に棘突起があるせいで、実際の大きさよりも大きく見えたであろう。

化石について

ヒパクロサウルスは1910年に、米国の有名な恐竜ハンター、バーナム・ブラウンによってカナダのアルバータ州で発見された。1913年にバーナム・ブラウンによって記載された。ヒパクロサウルスとは、「最高のトカゲの下」という意味である。

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