ヒプシロフォドン
基本データ
- 分類:鳥脚類
- 属名:Hypsilophodon
- 生息年代:白亜紀前期
- 食性:植物食
- 全長:約2.1メートル
- 重さ:
- 化石が発見された場所:イングランド、スペイン
特徴
ヒプシロフォドンは古生物学者によって最初に研究された小型の鳥脚類であった。
ヒプシロフォドンは長い脚をもち、動作が素早い恐竜であった。前肢は短く、その先端には5本の指がついていたが、それは走ることには用いられなかった。その代わりに、ほかのヒプシロフォドン類と同じように前肢を使ってモノをつかむことができたであろう。長い尻尾をもち、それは体全体のバランスを保つのに役立った。
かつて科学者たちは、ヒプシロフォドンが木の上で生活をしていたと考えていた。その当時の古生物学者たちは、ヒプシロフォドンが現代の木登りカンガルーととてもよく似ていると考えていたのである。それからおよそ100年後、1974年に、古生物学者のピーター・M・ガルトンが、ヒプシロフォドンは樹上性ではなくて地上性の恐竜であったということを明らかにした。
この恐竜の体というのは木登りには不向きな体であり、長い脚はむしろ地上を速く走るのに向いていたのである。
ヒプシロフォドンは、ほかの小型の鳥脚類とともに、ヒプシロフォドン類というグループを形成している。このグループは長く生存し、生息範囲も拡大していったという点で、非常に成功したグループであるといえる。最古のヒプシロフォドン類には、ジュラ紀中期に栄えたヤンドゥサウルスがいる。ヒプシロフォドン類は白亜紀後期まで続いた。
化石について
1849年に、イングランドのワイト島でヒプシロフォドンの化石が最初に発見された。この恐竜はギデオン・マンテルと、リチャード・オーウェンによって、イグアノドンの子供であると記載された。しかし、その後、より多くの化石が発見されて、トーマス・H・ハクスリーによって、新種の恐竜として記載された。彼はこの恐竜をヒプシロフォドンと名付けた。それは、「ヒプシロフス(イグアナの古い学名)の歯」を意味する。
これまでに、イングランドのワイト島以外だと、スペインでもヒプシロフォドンの化石は発見されている。
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