イグアノドン

Iguanodon
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基本データ

  • 分類:鳥脚類
  • 属名:Iguanodon
  • 生息年代:白亜紀前期
  • 食性:植物食
  • 全長:約10メートル
  • 重さ:4000キログラム
  • 化石が発見された場所:イングランド、ベルギー、ドイツ、スペイン、フランス

特徴

イグアノドンは大型の鳥脚類であった。この恐竜はずんぐりとした後肢を使って歩行した。(ふつう、大型動物は四足歩行をするものが多い。また、イグアノドンが四足歩行をしていたという説もある。ここでは二足歩行の説をとって解説する。)前肢はがっしりとしていて、手は特別なつくりになっていた。後肢のつま先と同じように、前肢の先端にも現代の牛や馬のようなヒヅメがついていた。手の外側にあった指は小さく、それは人間の親指のように曲げることができて、モノをつかむことができた。親指は大きく、トゲのような形をしていた。このトゲが何のためにあったのかはわかっていない。繁殖期にオス同士がメスをめぐって争うときに、この親指を武器にしたのかもしれない。

ほかの鳥脚類と同じように、イグアノドンも長い尻尾を使って体全体のバランスをとっていた。

化石について

Iguanodon Skeletons at the Musee De L'Histoire Naturelle Brussels
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イグアノドンが最初に発見されたのはイングランドである。ギデオン・マンテルの妻のメアリー・アン・マンテルが、いくつかの化石を発見した。1825年に、ギデオン・マンテルによってイグアノドンは記載された。

イグアノドンとは、「イグアナの歯」という意味であり、発見された化石が、イグアナの歯に似ているためにそう名付けられた。その後、1870年代に、この恐竜の成体や幼体の化石がたくさん発見された。

イグアノドンの化石はヨーロッパの各地で発見されているが、米国のサウスダコタ州でも発見されている。米国で発見された化石はおそらくもっとも古いものである。

豆知識

イグアノドンは、イグアノドン類の中でもっとも有名な恐竜である。このグループの中には、西アフリカのニジェール共和国で発見されたオウラノサウルスがいる。また、イグアノドン類に近縁の恐竜として、ベルギーで歯の化石だけが発見されたクラスペドドンがいる。

イグアノドンは正式に名前がつけられた恐竜として、メガロサウルスの次に古い。

1841年に、リチャード・オーウェンが恐竜類という新しい言葉を作ったとき、その言葉に含まれていたのは三つの動物だけであった。それは、メガロサウルスとヒロエオサウルス、そしてイグアノドンである。

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