クリトサウルス
基本データ
- 分類:鳥脚類
- 属名:Kritosaurus
- 生息年代:白亜紀後期
- 食性:植物食
- 全長:10メートル
- 重さ:
- 化石が発見された場所:米国
特徴
クリトサウルスは体が大きく、頭骨が平らのハドロサウルス類であった。眼のすぐ下に骨の隆起があり、鼻先のあたりはローマ鼻のような外観をしていた。そのほかの点でも、クリトサウルスは近縁のハドロサウルス類と似ている点がいくつかあった。ハドロサウルス類の中で最大の大きさを誇り、重さは3トンほど、腰までの高さは2.7メートルほどもあった。長くて重量のある尻尾を使って、歩行するときにバランスをとっていたと思われる。後肢の先端には3本の指があって、その指にはそれぞれ象のような蹄がついていた。前肢は小さく、歩行にはほとんど使われなかった。
頭骨は長くてほっそりとしており、その平らな顔はアヒルに似ていた。
生態
クリトサウルスは堅い植物をエサにしていた。そのため、たくさんの歯を口の中に備えていた。エサを集めるときには、尻尾を三脚のようにして体を支えながら二本足で立ち、背の高い植物の葉っぱや枝を食べていただろう。
ほかのハドロサウルス類のように、クリトサウルスもおそらく群れをつくる習性をもっていただろう。群れをつくることで、自分たちの子供を、ティラノサウルスやアルバートサウルスのような巨大な肉食恐竜から守っただろう。
化石について
クリトサウルスは1904年に、バーナム・ブラウンによって米国で発見された。化石の記載は1910年のことである。クリトサウルスとは、「分離されたトカゲ」という意味である。
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