ランベオサウルス
基本データ
- 分類:鳥脚類
- 属名:Lambeosaurus
- 生息年代:白亜紀後期
- 食性:植物食
- 全長:約15メートル
- 重さ:6000キログラム
- 化石が発見された場所:カナダ、アメリカ合衆国
特徴
ランベオサウルスは、白亜紀後期に生息していた。同時代の同じ地域には、コリトサウルスやパラサウロロフスのような頭部にトサカをもつタイプのカモノハシ竜がいた。
カナダのアルバータ州で発見されたランベオサウルスの化石の頭部は、斧が頭に埋め込まれたような形をしていた。頭部についていたトサカは頑丈であり、前方に向って尖っていた。トサカは中空であり、鼻の穴につながっていた。トサカの内部にあった隙間からは音を出すことができ、仲間とその音を通じてコミュニケーションをとったと考えられている。
頭部にトサカがついていたので、かつて古生物学者たちは、ランベオサウルスやほかのカモノハシ竜が、トサカをシュノーケルのように使うことで、水中に生息していたのではないかと考えていた。カモノハシ竜は水場で遊ぶこともあったかもしれないが、基本的には地上性の恐竜であったと現在では考えられている。
ランベオサウルスの四肢は頑丈であった。尻尾は長く、歩くときに尻尾で地面をこすらないで済むように、尻尾は地面に対して水平に伸びるようになっていた。
また、ランベオサウルスの足跡の化石から、この恐竜は群れをつくって生活していたと考えられている。普段は海岸沿いで生活していて、繁殖期になると標高の高い場所へ移動した。
化石について
ランベオサウルスは1923年に、化石の発見者のローレンス・ランベに敬意を表して名付けられた。ランベは最初に発見したランベオサウルスの化石を、ステファノサウルスとして記載した。発見当時、彼はその化石が新種のものだと思わなかったのである。ランベオサウルスは、コリトサウルスやヒパクロサウルスに近縁の恐竜である。
これまでのところ、ランベオサウルスの化石はカナダのアルバータ州、米国のバハ・カリフォルニアやモンタナで発見されている。
スポンサードリンクHOME > 鳥脚類 > ランベオサウルス