マメンチサウルス

基本データ

  • 分類:竜脚類
  • 属名:Mamenchisaurus
  • 生息年代:ジュラ紀後期
  • 食性:植物食
  • 全長:25メートル
  • 重さ:50トン
  • 化石が発見された場所:中国

特徴

マメンチサウルスの首は非常に長く、それは10メートル以上に達することもあった。肩の高さは3メートル以上あり、地面から頭部までの高さは13メートル以上あった。そのため、マメンチサウルスが現在生きていたら、ビルの4階の窓をのぞきこむことができたであろう。

中国で発見された竜脚類の中で、マメンチサウルスは最大のサイズのものである。前肢と頭骨の化石は発見されていないが、それ以外はすべて見つかっている。体重は50トンほどあって、全長はおよそ25メートルほどにも達した。マメンチサウルスの四肢と尻尾は、ほかの竜脚類と比較すると軽量でほっそりとしていた。おそらく、この恐竜が歩く姿というのは優美なものであっただろう。

マメンチサウルスがもつ多くの特徴は、北米に生息していたディプロドクスととてもよく似ている。これは、ジュラ紀後期に北米やヨーロッパの竜脚類と、中国の竜脚類の間に密接な関係があったことを示している。おそらく、ヨーロッパと北米と中国というのは、ジュラ紀後期には陸続きであって、恐竜たちは大陸を移動できたのであろう。

生態

マメンチサウルスは群れを作る性質をもっていたと思われる。群れを作ることで、肉食恐竜から若い個体を保護したのである。それと、ほかの竜脚類と同じように、マメンチサウルスは草食恐竜であった。しかし、マメンチサウルスの場合、歯が小さく、あまり鋭くなかったこともあって、おそらくエサはやわらかい植物に限られていただろう。小さな頭部や口、脳、そして大きな胴体などの特徴から、マメンチサウルスは外温動物だったのではないかと考えられている。もし、マメンチサウルスが温血動物だったとすると、非常にたくさんのエサを食べなければならなくなり、巨体から廃熱を処理するのが難しくなるであろう。

化石について

マメンチサウルスは1952年に、中国四川省にあった高速道路の建設現場で発見された。化石の記載が行われたのは1954年である。マメンチサウルスとは、化石が発見された場所の「馬門渓(マメンシー)」からきている。

スポンサードリンク


HOME > 竜脚類 > マメンチサウルス
inserted by FC2 system