マッソスポンディルス

基本データ

  • 分類:古竜脚類
  • 属名:Massospondylus
  • 生息年代:ジュラ紀前期
  • 食性:植物食
  • 全長:約5メートル
  • 重さ:350キログラム
  • 化石が発見された場所:南アフリカ共和国、レソト、ジンバブエ

特徴

マッソスポンディルスは中型の古竜脚類であった。

この恐竜の化石はさまざまな場所から見つかっている。それは南アフリカや、米国のアリゾナ州にあるカイェンタ累層などである。カイェンタ累層で発見された頭骨は、アフリカで発見されたものよりも25パーセントほど大きいものであった。おそらく、南アフリカで発見された小さなサイズの頭骨というのはマッソスポンディルスの子供の化石であろう。頭骨の幅は狭く、両眼は大きかった。

前歯は丸みがあって、奥歯は楕円形をしていた。また、マッソスポンディルスには植物を切断するために小さなクチバシが備わっていた可能性がある。この恐竜の歯とアゴというのは、植物を食べるのに適していた。

南アフリカで発見された化石には、胸郭(きょうかく)の近くに丸い石が入っているものがあった。草食恐竜のマッソスポンディルスは、植物をかまずに丸飲みして、胃の中に飲み込んでいた石ですりつぶしたのである。これは現代の鳥類の砂嚢(さのう)と似ている。

マッソスポンディルスは、プラテオサウルスのように後肢だけで立つことができて、また二足歩行をしていた可能性もある。両手の親指には大きなカギヅメがあった。これは身繕いをしたり、穴をほったり、食べ物をつかんだりするのに用いられたのかもしれない。

化石について

リチャード・オーウェンが、1854年にこの恐竜の命名を行なった。マッソスポンディルスとは、「長い背骨」という意味である。(ちなみに、リチャード・オーウェンは、「ディノサウリア(恐竜)」という言葉を考えた古生物学者である。)

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