オルニトレステス
基本データ
- 分類:獣脚類
- 属名:Ornitholestes
- 生息年代:ジュラ紀後期
- 食性:肉食
- 全長:2.1メートル
- 重さ:15キログラム
- 化石が発見された場所:アメリカ合衆国
特徴
オルニトレステスの頭骨の化石はひどく損傷していた。アゴにはギザギザのある歯が並んでいた。上あごに生えていた前歯が一番サイズが大きかった。また、鼻の上には小さな角が生えていた可能性がある。(だが、この小さな角はオルニトレステスが化石になる過程で、頭骨がつぶされてできたモノであって、もともとこの恐竜に備わっていた特徴ではないとする説もある。)
オルニトレステスは手の3本の指をある程度握ることが可能であった。そのため、獲物を手で捕まえることもできただろう。すべての指には鋭く湾曲したカギヅメがついていた。
長い間、科学者たちによって、オルニトレステスとコエルルスは同じ恐竜であると考えられてきた。だが、1980年に、ジョン・オストロムがこれらの恐竜は別のものだということを明らかにした。
化石について
1900年に、アメリカ自然史博物館のチームが、米国のワイオミング州のメディシンボーの付近にある採石場で、オルニトレステスの化石を発見した。最初に発見されたのは頭骨と体の一部の骨であった。ちなみに、この恐竜が発見された採石場は、アパトサウルスが発見されたのと同じ場所である。1903年に、H・F・オズボーンがオルニトレステスの記載を行なった。
オルニトレステスとは、「鳥を盗む者」という意味である。この恐竜はエサをもとめて初期の鳥類の巣を襲ったと考えられている。
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