オウラノサウルス


Ouranosaurus Drink at a Watering Hole While a Sarcosuchus Floats Nearby
Ouranosaurus...
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基本データ

  • 分類:鳥脚類
  • 属名:Ouranosaurus
  • 生息年代:白亜紀前期
  • 食性:植物食
  • 全長:約7メートル
  • 重さ:4000キログラム
  • 化石が発見された場所:ニジェール

特徴

オウラノサウルスは、白亜紀前期に生息していた最も奇妙な鳥脚類のひとつである。

一見すると、多くの点でオウラノサウルスはほかの鳥脚類と同じであるように見える。この恐竜は大型のサイズであり、頑丈な後肢を用いて二足歩行をした。前肢は後肢よりも短かったが、強力なつくりになっていた。四肢の先端はとがっておらず、馬のヒヅメのような形をしていた。オウラノサウルスは休むときには、四肢をすべて使ってゆっくりと歩行した可能性がある。この恐竜と近縁のイグアノドンやカンプトサウルスと同じように、オウラノサウルスの手の親指には鋭いスパイクがついていて、これは捕食者から身を守るための武器になった。

オウラノサウルスの奇妙な点というのは、頭部と骨にある。頭部は大きく、アゴは長かった。吻の先端は平らになっていて、おそらく硬いクチバシで覆われていただろう。鼻の穴は、イグアノドンやムッタブラサウルスよりもやや後方にあった。オウラノサウルスの外観は、カナダで白亜紀後期に生息していたエドモントサウルスに少し似ている。

頭部の両眼の上には、一対のコブがついていた。このコブは仲間に対して自分の存在を誇示するときなどに用いられたのだろう。

オウラノサウルスはイグアノドンとの共通点が多い。オウラノサウルスはたくさんの歯をもっているが、この歯はイグアノドンと似ている。

オウラノサウルスは上あごを横に動かしながらモノを咀嚼することができた。この特徴はヒプシロフォドン類やハドロサウルス類にもみられるものである。

おそらく、オウラノサウルスについて一番変わった特徴は、背中についていた帆のような形をした神経棘であろう。これは、オウラノサウルスの背中に脊椎の神経棘が伸びてできていた。この神経棘がどのような役割を果たしていたのかは解釈が分かれるところである。

オウラノサウルスは暑くて乾燥した環境に生息していたようだが、この神経棘がそのような厳しい環境の中で役立っていた可能性がある。大型動物の弱点としては、体積のわりに表面積が少ないために、体内に熱がこもりやすいということがあげられる。神経棘のまわりにはたくさんの血管があって、この血管は暑い日には体内の熱を放出し、寒い日には熱を体内に閉じ込める効果があっただろう。

化石について

1966年に、アフリカのニジェールのサハラ砂漠で、ほぼ完全な全身骨格が二つ発見された。それから10年後の1976年に、フランスの古生物学者のフィリップ・タケによってこの恐竜は記載された。オウラノサウルスとは、「勇敢なトカゲ」という意味である。

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