プロトケラトプス

Protoceratops
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基本データ

  • 分類:角竜類
  • 属名:Protoceratops
  • 生息年代:白亜紀後期
  • 食性:植物食
  • 全長:1.5メートル
  • 重さ:225キログラム
  • 化石が発見された場所:モンゴル、中国

特徴

プロトケラトプスは小型の恐竜であり、全長は1.5メートルほどであり、地面から腰までの高さは60センチほどしかなかった。卵から孵化したばかりの幼体の大きさは30センチほどであった。この恐竜は体のサイズは小さかったとはいえ、体のつくりは頑丈であった。前肢は後肢と同じくらいの長さであった。足にはカギヅメがついていて、これは地面に生えている植物をもぎとるのに使われただろう。尻尾は重量があったが、これはこの恐竜が歩くときに体全体のバランスをとるためのものであった。

頭部の先端には丸くてオウムのような形をしたクチバシがついていた。後頭部から首にかけてえり飾りが発達していた。プロトケラトプスの場合、体全体が小さい割りには、頭部は大きかった。重い頭部を支えるために、この恐竜は四足歩行をしていた。

プロトケラトプスの噛む力は強かった。クチバシの後ろには、多数の歯があって、堅い木の葉や枝を細かく噛み砕くことができた。エサは背の低い植物だけではなくて、白亜紀後期に登場した顕花植物(花を咲かせる植物)を食べることもあったようだ。

近縁のトリケラトプスの頭部には角があったが、プロトケラトプスの頭部にはそれがなかった。プロトケラトプスには、目の下の吻の上あたりにわずかにコブがあっただけである。そのコブは進化する前の初期の角であっただろう。雌雄で比較すると、オスのほうがメスよりもコブが大きく、また、首についていたえり飾りにしてもオスのほうが大きかった。オスはこれらの特徴を活かしてメスをひきつけていたのかもしれない。発見された多くの化石から、プロトケラトプスは群れを作って生活していたと考えられている。

Battle Between an Egg-Robbing Oviraptor and a Mother Protoceratops
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古生物学者たちにとって驚きだったのは、プロトケラトプスが砂漠に生息していたということである。メスは砂漠にある浅い穴に卵を産んだ。この恐竜の卵は砂漠の環境に適応したのである。かつて、1920年代には、すべての恐竜は沼地か森林に生息していただろうと科学者たちは考えていた。

プロトケラトプスの近縁の恐竜としては、北米で発見されたモンタノケラトプスやレプトケラトプス、アジアで発見されたバガケラトプスやミクロケラトプスなどがいる。これらはすべて白亜紀後期に生息していた恐竜である。

化石について

1922年に、アメリカ自然史博物館のロイ・チャップマン・アンドリュースがモンゴルでプロトケラトプスを最初に発見した。化石の記載は1923年のことである。

プロトケラトプスとは、ギリシャ語で「最初の角のある顔」を意味する。

プロトケラトプスの化石の中には、獣脚類のヴェロキラプトルと闘争している最中に化石になったものもある。これは、両者が争っているときに、砂嵐にあって突然死して化石になったともいわれている。

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