プロトハドロス

基本データ

  • 分類:鳥脚類
  • 属名:Protohadros
  • 生息年代:白亜紀後期
  • 食性:植物食
  • 全長:6メートル
  • 重さ:1000キログラム
  • 化石が発見された場所:アメリカ合衆国

特徴

プロトハドロスは全長6メートルほどの鳥脚類であり、ハドロサウルス類と共通する特徴を多くもっていた。下あごは非常に大きかった。吻の先は下方に湾曲していて、茂みや樹木の上から垂れ下がっている枝葉を食べるのではなく、地面に生えている植物を摘み取るようにして食べていたことを示していた。プロトハドロスが生息していたのはデルタ地帯であり、そこに生えている水生植物を幅広い口を使ってすくいとっていたと思われる。

プロトハドロスの後肢は前肢よりも長く、後肢だけで二足歩行をすることもあれば、場合によっては前肢と後肢をつかって四足歩行をすることもあっただろう。

化石について

プロトハドロスは、1994年にゲイリー・バードによって米国・テキサス州のデントンで発見された。その後、1998年にジェイソン・ヘッドによって記載された。そのとき、プロトハドロス("最初のハドロサウルス類"の意)という名前がつけられた。だが、その後、科学的な考え方に変更がみられ、今ではプロトハドロスはイグアノドン類の仲間であると考えられている。

(ハドロサウルス類というのは、アジアで進化したという考え方が一般的であったので、プロトハドロスが最初、米国で発見されたときには、科学者の間でかなり混乱が生じたようである。)

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