カンタスサウルス

基本データ

  • 分類:鳥脚類
  • 属名:Qantassaurus
  • 生息年代:白亜紀前期
  • 食性:植物食
  • 全長:約1.8メートル
  • 重さ:45キログラム
  • 化石が発見された場所:オーストラリア

特徴

カンタスサウルスは全長1.8メートルほどであった。その大きさはたとえるなら、小さなカンガルーほどであった。かなり足の速い恐竜であり、後肢には4本の指があってそれぞれにカギヅメがついていた。長い尻尾は体全体を回転させるのに役立った。

下あごには12本の歯しかなかった。(たいていのヒプシロフォドン類の恐竜には少なくとも14本の歯があった。)頭部は短くてずんぐりとしていた。頭部の先端にはクチバシがあって、口の奥には葉っぱの形をした歯がならんでいた。その歯は削られると、あたらしい歯に置き換わった。

カンタスサウルスが生息していたのは、およそ1億1500万年前の白亜紀前期のオーストラリアである。その当時、南極はゴンドワナ大陸の一部であり、それは南極圏内にあった。そのため、冬の数ヶ月間は太陽が昇らなかった。

カンタスサウルスの体はそういった環境に適応したつくりになっていた。骨の構造が研究されて、年間を通じて成長していたことがわかっている。冬でも高い体温を保つことができたようだ。

また、その眼は大きく、おそらく、かなりの暗闇の中でもものを見ることができただろう。

化石について

カンタスサウルスは1996年に、パトリシア・ヴィッカース・リッチとその夫、トム・リッチによって発見された。化石が記載されたのは1999年のことである。カンタスサウルスとは、「カンタスのトカゲ」を意味し、化石を展示する際に輸送に協力したカンタス航空にちなんでいる。

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