スキピオニクス
基本データ
- 分類:獣脚類
- 属名:Scipionyx
- 生息年代:白亜紀前期
- 食性:肉食
- 全長:約2メートル
- 重さ:
- 化石が発見された場所:イタリア
特徴
スキピオニクスは、およそ1億1300万年前の白亜紀前期のイタリアに生息していた。スキピオニクスは非常に保存状態のよい化石が1体だけ発見されている。その化石には、筋肉や腸、肝臓など、ふつうは化石としては残りにくい柔らかい組織まで含まれていた。
発見された化石は幼体のものであり、それは10センチほどの大きさであった。成体は2メートルほどの大きさであっただろうと推測されている。
化石ついて
スキピオニクスは1981年の春に、イタリアのナポリの近くにあるピエトラローヤで、アマチュアの古生物学者のジョバンニ・トデスコによって発見された。スキピオニクスが発見された石灰岩の層からは、この恐竜の化石以外にも状態の良い化石が発見されている。
ジョバンニ・トデスコは最初、スキピオニクスの化石を鳥類に属するものだと考えた。彼は最初、自分が発見した化石をあまり重要なものだとは考えず、ずっと自宅の地下室にしまっておいた。1992年に、彼はミラノ自然史博物館のクリスチアーノ・ダル・サッソと、ナポリ大学のマルコ・シグノーレ、この二人の古生物学者と出会った。そうして、スキピオサウルスはイタリアで最初に発見された恐竜であるということがわかった。その後、1998年には、スキピオサウルスは『ネイチャー誌』の表紙を飾ることになった。
スキピオニクスの名前は、化石が発見された地層を最初に記載したスキピオーネ・ブレイスラークという地質学者の名前にちなむ。スキピオニクスとは、「スキピオの爪」という意味である。
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