ステゴケラス
基本データ
- 分類:堅頭竜類
- 属名:Stegoceras
- 生息年代:白亜紀後期
- 食性:植物食
- 全長:2.5メートル
- 重さ:70キログラム
- 化石が発見された場所:カナダ、米国
特徴
ステゴケラスは、頭頂部にドーム状の骨がついている小型のパキケファロサウルス類であった。近縁の恐竜としては、パキケファロサウルスやプレノケファレ、スティギモロクなどがあげられる。
ステゴケラスについては、これまでに良質の骨格が数多く発見されているために、かなり多くのことがわかっている。ステゴケラスの頭頂部のドーム状の骨は、幼体のときは平らであるが、成体になると分厚くなっていった。また、オスのほうがドームが厚く、重量があり、一方でメスのほうはドームが薄く、軽量であるという違いがあった。
ステゴケラスは頭頂部のドーム状の骨を使って、頭突きをしあった可能性もある。オスは縄張り争いやメスをめぐる争いにおいて、頭突きをすることでほかのオスと勝負をしたのである。これはオスのドームのほうがメスよりも分厚かったということから説明できることである。
また、頭突きの衝撃をやわらげるために、首や背中の椎骨がきわめて強く、ねじれるのを防ぐための強力な腱で互いにつながれていて、頭部から伝わってくる衝撃を吸収するように並んでいた。そして、骨盤は広くしっかりとしたつくりになっていた。
化石について
ステゴケラスは1902年にローレンス・ランベによって最初に記載された。彼は自分が記載したものを角竜の一種であると考えた。だが、後に化石が多く見つかって、ステゴケラスはステゴサウルスに関係のあるものだとわかった。1924年になって初めて、ステゴケラスはパキケファロサウルス類に属する恐竜であることが判明した。その後、チャールズ・ギルモアによってほぼ完全な頭骨と部分的な骨格が発見されたが、彼はそれをトロオドンの化石であると考えた。最終的に、科学者たちによってステゴケラスは正しく分類された。ステゴケラスとは、「固い天井の角」という意味である。
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