スティラコサウルス


Styracosaurus with a Massive Horned Frill
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基本データ

  • 分類:角竜類
  • 属名:Styracosaurus
  • 生息年代:白亜紀後期
  • 食性:植物食
  • 全長:約5メートル
  • 重さ:2500キログラム
  • 化石が発見された場所:カナダ、アメリカ合衆国

特徴

角竜類はセントロサウルス類と、カスモサウルス類の二つの分けられる。スティラコサウルスは、セントロサウルス類に含まれ、首のえり飾りが長く、頬に太いトゲがあった。両眼の上あたりに小さな骨質のこぶがついていた。吻の先端には長くて厚みのある角がついていた。

なぜ、スティラコサウルスの頭部というのは角があって、首のまわりにはえり飾りがついていたのだろうか? これにはいくつかの仮説がある。まず最初に、スティラコサウルスは頭部の角やえり飾りを使って、オスがメスに対してアピールを行なったのだろうということである。オスのスティラコサウルスはメスよりも大きなえり飾りをもち、また鋭いトゲをもっていた。

そして、頭部の角やえり飾りがあることで、捕食者に対して実際の体のサイズよりも大きく見せることが可能であった。角やえり飾りは防衛の意味があったのである。

また、スティラコサウルスの首のえり飾りというのは、体内から熱を発散する効果をもっていた可能性がある。(現代の象も耳を使って放熱をし、体温調節をしている。)もし、これが本当だとすれば、恐竜というのは恒温動物であり、体内の余分な熱を外に出す必要があったということになる。

首のえり飾りについたトゲがなかったら、スティラコサウルスはケントロサウルスやモノクロニウスにも似ていた。これらの三つの恐竜はそれぞれかなり近縁である。スティラコサウルスと近縁の恐竜としてほかにも、パキリノサウルスやブラキケラトプス、アヴァケラトプスなどがいる。

化石について

The spiked skull of a Styracosaurus
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スティラコサウルスは、1913年にカナダのアルバータ州で、チャールズ・スターンバーグによって発見された。その後、この恐竜はローレンス・ラムによって記載された。スティラコサウルスとは、「トゲのあるトカゲ」という意味である。

米国のアリゾナ州のボーン・ベッド(大量の化石が発見される地層)からは、100体のスティラコサウルスの化石が発見された。このことから、この恐竜は群れを成す性質をもっていたのではないかと考えられている。

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