テノントサウルス

基本データ

  • 分類:鳥脚類
  • 属名:Tenontosaurus
  • 生息年代:白亜紀前期
  • 食性:植物食
  • 全長:約7.5メートル
  • 重さ:1000キログラム
  • 化石が発見された場所:米国

特徴

テノントサウルスは、米国のモンタナ州とワイオミング州で発見された中型の鳥脚類である。

この恐竜の目立つ特徴としては、非常に長い尻尾(全長のおよそ3分の2が尻尾であった。)と脊椎を支える網状の腱があげられる。この腱はテノントサウルスの名前の由来になっている。(“テノン”というのは、ギリシャ語で“腱”を意味する言葉である。)

 

テノントサウルスは後肢を使っておそらく二足歩行をしていたと思われる。前肢は短かったが強力なつくりをしていた。地面に生えている草を食べるときなどは、四つんばいになってエサを食べただろう。

首は長くてしなやかであった。口の先端には歯がなかったが、そのかわり植物を切断するためのクチバシがついていた。

テノントサウルスが生息していた時代というのは、天候は温暖であり、また天気が変わりやすかった。主な植物はソテツやシダ、球果植物などであり、また顕花植物がちょうど登場し始めた頃だった。テノントサウルスはエサを食べているときに、おそらく天敵であるデイノニクスが近くにいないかどうか用心していなければならなかっただろう。デイノニクスは小型だったが、動きの速い肉食恐竜であった。テノントサウルスの化石のそばで、デイノニクスの破損した歯の化石が発見されたことから、デイノニクスはテノントサウルスをエサにしていただろうと考えられている。また、デイノニクスが群れを作って、テノントサウルスを襲っていただろうと考える古生物学者もいる。

化石について

1903年に、アメリカ自然史博物館のバーナム・ブラウンが、最初に米国のモンタナ州でテノントサウルスの骨を発見した。その後、1970年に、ジョン・オストロムがこの恐竜の記載を行なった。

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