トロオドン
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基本データ
- 分類:獣脚類
- 属名:Troodon
- 生息年代:白亜紀後期
- 食性:肉食
- 全長:2メートル
- 重さ:25キログラム
- 化石が発見された場所:カナダ、米国
特徴
トロオドンの手にはほっそりとした指がついていて、その内側の指の先端には大きくて鋭いカギヅメがついていた。後肢はドロマエオサウルス類のものと似ていて、その先端にもカギヅメがあった。カギヅメは主に獲物を切り裂くのに使われたのだろう。
化石について
1855年に、トロオドンはフェルディナンド・ヘイデンによって発見された。その翌年の1856年に、ジョゼフ・ライディによって記載された。トロオドンは北米の恐竜の中で、初期に記載されたもののひとつである。しかしながら、その歯の化石というのは、最初はトカゲの歯の化石だと考えられていた。1901年になってはじめて、それが恐竜の歯であることが明らかになった。
トロオドンは、ギリシャ語で「傷つける歯」という意味である。それはトロオドンの歯が鋭く、ギザギザがあったことに由来する。もともと、トロオドンは肉食だと考えれていたが、雑食あるいは草食だったのではないかという説もある。
1983年に、ジャック・ホーナーが、トロオドンの歯の化石と同じ種類の歯を伴った小さな獣脚類の下あごの化石を発見した。この下あごの化石の発見により、トロオドンは獣脚類であったということが明らかになった。それと同時に、トロオドンの歯というのはすべて同じというわけではないことも判明した。アゴのどの位置に歯が生えているかによって、歯の形が違っていたのである。また、この下あごの発見によって、かつてステノニコサウルスと呼ばれていた恐竜が実はトロオドンであったということも明らかになった。
また、トロオドンの頭骨の化石から、この恐竜が大きな脳をもっていたことがわかっている。そして、すべての恐竜の中でも、トロオドンの脳というのは最も発達していたのではないかとも考えられている。
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