ティラノサウルス
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基本データ
- 分類:獣脚類
- 属名:Tyrannosaurus
- 生息年代:白亜紀後期
- 食性:肉食
- 全長:12メートル
- 重さ:6000キログラム
- 化石が発見された場所:米国、カナダ
特徴
ティラノサウルスは恐竜の王様であり、最も有名である。この恐竜は多くの映画や本、テレビ番組などに登場してきた。
およそ90年間、ティラノサウルスは地上で最大の肉食恐竜であると考えられてきた。1990年代に、ギガノトサウルスがアルゼンチンで発見されると、ティラノサウルスは最大の肉食恐竜という地位を奪われた。ほかにも体のサイズが大きい肉食恐竜としては、カルカロドントサウルスがいる。ティラノサウルスは恐竜が滅びる前の最後の恐竜のひとつであった。
前肢の先端には2本の指がついているだけであった。初期の獣脚類というのは、前肢に4本の指をもち、恐竜が進化すると4本の指が3本になり、最終的に2本になった。
また、前肢もどんどん短くなっていった。ティラノサウルスの前肢というのはあまりに短かったので、実用としてはあまり役に立たなかったのではないかと思われる。
ティラノサウルスの口の中には60個ほどの歯が並んでいて、歯はバナナのような形をしていた。強力な後肢で素早く獲物を追いかけた。
ティラノサウルスの体のつくりは狩りに向いていた。たいていの肉食恐竜の目というのは頭部の側面についていたのに対し、ティラノサウルスの目は前方に向ってついていた。そのため、ティラノサウルスは奥行きや距離を知覚できた可能性がある。アゴの前方についていた歯の形は、側面についていた歯とは違っていた。歯の形が違うのは、それぞれの歯が別の用途をもっていたのであろう。
ティラノサウルスの巨体を考えると、頭部は軽量なつくりになっていた。頭部には大きな穴があいていたり、骨が中空になっていたりした。たいていの獣脚類と同じように、下あごには蝶番がついていて、アゴを上下に動かすことができた。そのため、大きな肉の塊も飲み込むことができたのである。(230キログラムの肉を丸飲みすることができたという説もある。)
腿と尻尾の筋肉が強力であったので、大きな体の割には速く動くことができた。ティラノサウルスは毎日、8キロメートルほどの距離をエサを求めて移動し、時速48キロメートルほどのスピードで走ることができたともいわれている。ティラノサウルスがどのくらいのスピードで走ることができたのかということについては、研究者の間でも様々な意見がある。
化石について
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米国では化石がテキサス州、ワイオミング州、コロラド州、サウスダコタ州、モンタナ州で発見されている。カナダではアルバータ州で発見された。化石が記載されたのは、1905年のことである。ティラノサウルスとは、「暴君トカゲ」という意味である。
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