ヤンドゥサウルス
基本データ
- 分類:鳥脚類
- 属名:Yandusaurus
- 生息年代:ジュラ紀中期
- 食性:植物食
- 全長:1.5メートル
- 重さ:7キログラム
- 化石が発見された場所:中国
特徴
ヤンドゥサウルスは、ヒプシロフォドン類の中でも最古の恐竜のひとつである。ジュラ紀中期に生息していたという意味でも大変珍しい。ほかのヒプシロフォドン類は、ジュラ紀後期、白亜紀前期、白亜紀後期に生息していた。
この小型の恐竜の吻は短く、頭骨の後方は盛り上がっていて幅があった。眼窩は大きく、これはヤンドゥサウルスの視力が良かったことを示すものである。アゴには小さな三角形の歯がたくさん並んでいた。歯の表面には隆起があって、これはテスケロサウルスやパルクソサウルス、ゼフィロサウルスなどに似ていた。歯の特徴から、ヤンドゥサウルスは植物だけではなくて、昆虫などもエサにしていただろうと考えられている。
ヤンドゥサウルスの首は長く、胴体は少しやせていた。前肢は強力であり、大きな手にはカギヅメがついていた。この手をつかってモノをつかむことができたかどうかは不明である。
近縁のオロドロメウスと同じように、後肢は非常に長くてがっしりとしていた。この脚は速く走るのに適していたようだ。ヤンドゥサウルスは足の速さを活かして、スーチュアノサウルスやヤンチュアノサウルスのような肉食恐竜から逃れたのだろう。ヤンドゥサウルスの後肢にはカギヅメがついていた。
この恐竜の長い尻尾は、走るときに体全体のバランスを保つのに用いられただろう。ほかの鳥脚類もバランスを保つのに尻尾を使った。
化石について
ヤンドゥサウルスは、1970年代〜80年代のはじめにかけて、中国の四川省で化石が相次いで発見された。化石の記載は1979年のことである。ヤンドゥサウルスとは、「塩都のトカゲ」という意味である。
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