イリテーター
基本データ
- 分類:獣脚類
- 属名:Irritator
- 生息年代:白亜紀前期
- 食性:肉食
- 全長:8メートル
- 重さ:1トン
- 化石が発見された場所:ブラジル
特徴
イリテーターはおよそ1億1000万年前の白亜紀前期に生息していたスピノサウルス類である。(ちなみに、イリテーターは南米産で知られる唯一のスピノサウルス類である。)
頭部の後方には奇妙なトサカがついていた。
化石について
イリテーターは南米のブラジルで発見された。この恐竜の化石は頭骨しか知られていないが、スコミムスやスピノサウルスの頭骨に似ているといわれる。化石の記載は1996年のことである。
イリテーターとは、「イライラさせるもの」という意味である。イギリスの古生物学者のデイヴィッド・マーティルが化石を入手したときに、化石にはすでに人の手が加えられていた。彼は長い時間をかけて化石の損傷を修復しようとしたらしい。この名前はそのときのイライラ感に由来している。
豆知識
イリテーターで唯一の種は、「イリテーター・チャレンジャーリ」であるが、これはアーサー・コナン・ドイルの小説、『失われた世界』の主人公であるチャレンジャー教授に関係している。
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