コンプソグナトゥス
A Compsognathus...
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基本データ
- 分類:獣脚類
- 属名:Compsognathus
- 生息年代:ジュラ紀後期
- 食性:肉食
- 全長:約1.4メートル
- 重さ:3キログラム
- 化石が発見された場所:フランス、ドイツ
特徴
肉食恐竜というとどうしても巨大な獣を想像してしまうものだが、すべての肉食恐竜が巨大だったわけではない。肉食恐竜のなかには小さくてほっそりとしたものもいる。コンプソグナトゥスは最小の恐竜のひとつである。
この恐竜の大きさは七面鳥ほどであり、水場の近くに生息していた。コンプソグナトゥスは後肢を使って鳥のように走り、トカゲや小さな哺乳類を追いかけ、小さな前肢と歯のついたアゴで獲物に襲い掛かった。おそらく、コンプソグナトゥスのエサの中には、最古の鳥類として知られる始祖鳥も含まれていただろう。
化石について
コンプソグナトゥスは1850年代の終わりに南ドイツでオベルンドルファー博士によって最初に発見された。その後、1861年にドイツの古生物学者、アンドレアス・ワーグナーがコンプソグナトゥスの記載を行なった。コンプソグナトゥスとは、「上品なアゴ」という意味である。
それから、トーマス・ヘンリー・ハクスリーが、彼の理論の例としてコンプソグナトゥスを用いた。科学者たちがアロサウルスやオルニトミムスなどほかの獣脚類の骨を研究していくうちに、コンプソグナトゥスは小さな恐竜の仲間であることが明らかになった。
1881年、オスニエル・マーシュはワグナーの化石標本の胃の中に何かあることに気づき、マーシュはそれを胎児だろうと考えた。その後1903年に、フランツ・ノプチャは「胃の中にあったものが胎児だとしたらサイズが大きすぎるだろう」と考え、それはコンプソグナトゥスが食べ残したトカゲではないのかという結論を下した。それから75年後、ジョン・オストロムはそのトカゲをババリサウルスであると同定した。
ジョン・オストロムの1978年の研究では、コンプソグナトゥスの指は2本しかないということであった。これは多くの古生物学者たちを驚かせることになった。というのは、それまで知られていた獣脚類の恐竜というのはティラノサウルス類を除いて、指の数は3本かそれ以上あるものと考えられていたからである。もちろん、すべての学者がオストロムの説は正しいと同意したわけではなかった。
これまでコンプソグナトゥスの化石は、ドイツとフランスの二箇所でのみ発見されている。
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