マイアサウラ
基本データ
- 分類:鳥脚類
- 属名:Maiasaura
- 生息年代:白亜紀後期
- 食性:植物食
- 全長:約9メートル
- 重さ:4000キログラム
- 化石が発見された場所:米国
特徴
マイアサウラは最も有名な恐竜のひとつかもしれない。マイアサウラの化石というのは、恐竜がどのようにして子供の世話をしたかということを教えてくれるものである。
この大きな恐竜は盛り土の上に、円状に、あるいは渦巻きのような形で卵を産んだ。そして、母親は卵を植物で覆った。(これは現代のワニが卵に対して行うのと似ている。)卵は植物によって温められた。母親のマイアサウラは卵の巣の上に直接座るのではなくて、おそらく巣の隣に座って、卵を盗もうとするほかの動物を見張っていただろう。
卵が孵化すると、孵化したばかりの赤ん坊はあまりにも未熟すぎて巣を離れることはできなかった。その四肢はまだ十分に発達していなかった。おそらく、孵化したばかりの赤ん坊のマイアサウラに、母親がエサをもってきて与えていたのだろう。幼体のマイアサウラは1〜2年ほど過ぎるまで巣の中にとどまっていただろう。幼体は一年で40センチから1.5メートルほどの大きさにまで成長した。これはおそるべき成長の早さである。
孵化したばかりのマイアサウラの頭部は幅が狭かった。成長するにつれて、頭部の幅は広くなっていった。また、両眼の上には骨でできたトサカがついていた。繁殖期においてオスがメスに対して、トサカをみせてアピールしたり、あるいは縄張りを守るために、このトサカをぶつけ合うこともあったかもしれない。
化石について
マイアサウラの化石は1979年に、ジョン・ホーナーとロバート・マケラによって発見された。発見場所は米国モンタナ州のツーメディスン層群であった。マイアサウラとは、「良い母のトカゲ」という意味である。
同時代の同じ地域にはオロドロメウスがいて、また、肉食恐竜のアルバートサウルスやトロオドンなどもいた。
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