ステゴサウルス
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基本データ
- 分類:剣竜類
- 属名:Stegosaurus
- 生息年代:ジュラ紀後期
- 食性:植物食
- 全長:9メートル
- 重さ:3000キログラム
- 化石が発見された場所:米国
特徴
ステゴサウルスはジュラ紀後期に生息していた装盾類である。この恐竜は腰のあたりが一番高く、地面から測るとおよそ3メートルほどの高さがあった。また、腰の部分にあった骨板をあわせると、4メートルほどの高さになった。
頭部は小さく、アゴはそれ程強力なつくりにはなっていなかった。アゴの先端には歯はなかった。アゴの先端にあったのは、植物を切断するためのクチバシであった。アゴの奥のほうに、葉っぱの形をした歯がたくさん並んでいた。
頭部と脳が小さかったので、この恐竜の知性は低かったのではないかという説もあった。(一説によると、ステゴサウルスの脳はクルミやゴルフボールほどの大きさであったということである。)また、科学者の中には、ステゴサウルスの脳が小さいために、この恐竜の腰の部分に第二の脳があったのではないかと考える者もいた。
だが、腰の部分にあったのは脳組織ではなくて、仙骨神経叢とよばれるものであった。それは脊髄をコントロールするための第二の器官であった。
ステゴサウルスは知性を欠いていたかもしれないが、すべての恐竜がそうだったわけではない。ほかのたいていの恐竜にはより大きな脳が備わっていて、脳内でより複雑な事柄を処理することが可能だっただろう。
ステゴサウルスの前肢は後肢の半分の長さしかなかったが、前肢はがっしりとしていて、体の前半部分の体重をしっかりと支えることができた。四肢はずんぐりとしていた。前肢の先端には4本の指があって、後肢には3本の指があった。前肢と後肢で長さが違うのは、この恐竜の祖先が二足歩行をしていたときの名残であろう。
首から尻尾にかけて三角形の骨板が二列になって並んでいた。尻尾には四本の鋭いトゲがついていた。骨板は体に付着した部分は10センチほどの厚さがあったが、先端部分は薄くなっていた。また、わき腹や足にはたくさんの皮骨がついていて、体を守っていた。
ステゴサウルスの背中にはなぜ骨板がついていたのかというのは、よく問題にされることである。骨板は多くの血管が通った皮膚で覆われていた。骨板がついていたことによって、体が暑くなりすぎると熱を放出し、反対に寒くなると保温する役割を果たしたともいわれている。また、骨板があることによって、捕食者から身を守ったのだろうという説もある。それと、敵に遭遇した際に、骨板をみせつけることで、相手を威嚇したのではないかともいわれている。骨板が背中にあることで、実際のサイズの二倍ほどの大きさに見えたからである。
生態
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ステゴサウルスが好んでエサにしたのは、地表に生えた植物であった。あまり敏捷な動物ではなかったので、ステゴサウルスはほかの草食動物と争って、高いところに生えている木の枝や葉っぱなどをエサにすることはできなかったのである。また、ソテツや木生シダなどの陰に隠れて、アロサウルスやケラトサウルスなどの肉食恐竜から身を守っただろう。
化石について
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1876年に、M・P・フェルヒがステゴサウルスを米国のコロラド州で発見した。その後、1887年に古生物学者のオスニエル・C・マーシュがこの恐竜の記載を行なった。ステゴサウルスとは、「屋根トカゲ」という意味である。
ステゴサウルスと同じ仲間の剣竜類であるケントロサウルスはタンザニアで発見されており、また、トゥオジアンゴサウルスは中国で発見されている。剣竜類は世界中に分布していた恐竜であるといえる。
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